商品名:IKEDA Sound Labs
IT-345 CR-1
価格:368,000 円
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現在、IKEDA Sound Labs.を主宰する池田 勇氏は1929年生まれといいますからもう80歳をとうに越えたご高齢ですが、我が国のアナログレコード再生用ピックアップ関連製品を語る場合欠かすことの出来ない存在の一人だと思います。 氏は現在に至るまで品川無線(グレース)時代やFRの創設と解散等、数々の逸話を残しながら紆余曲折の人生だっだとの事ですが、一貫して変わらないのは理想的なカートリッジとそれを生かすためのトーンアームや周辺機器の開発に執着し続けたことでしょう。 本製品IT-345(最新バージョンはクロームメッキ処理が美しいCR-1)は池田氏が理想として開発したカンチレバーレスのIKEDA-9系カートリッジの為に開発されたトーンアームではありますが、往時のFR-64やFR-66系トーンアームの良さにぞっこん惚れ込んだユーザー様からの引き合いが後を絶たないのだそうです。 主要な材質としてステンレス、アルミ、砲金、真鍮を巧みに使い分けており、総合的な制振効果がかなりのハイレベルにあるアームです。 SME3012Rあたりと同一取り付け条件でハウリングマージン競争をやったら瞬時にケリが付くほど圧勝するでしょう。 極少量生産(現在年間20台程度とのこと!)で納期もまちまちなことからなかなか現物を見かけることはないと思われますが、池田氏設計の最新アームということだけでも使ってみたい衝動に駆られるのは私だけではないと思います。 弊社では本製品を10台以上お売りしておりますが、ともかく数が少なく個人的に入手する迄にはなかなか至りません。 そこでユーザー様からのご使用レポートを端的にまとめてみました。 @往時のダイナミックバランス型は針圧値直読方式であっても誤差が結構多く針圧計は必需品だったが、IT-407では針圧直読値がかなりの高精度であり信頼できる。 A剛性感が非常に高いにもかかわらず、その動きは極上のスムーズさである。 B特定の音域に突出したクセを感じない。レスポンスは広帯域でありながら至って平坦である。 Cアコースティック・フィードバックに強く、設置の基本を守れば大出力による演奏中でも音色の変調を感じさせない。また旧型SMEあたりとは全く比較にならないほど制振効果が高い。 ざっとこんなところです。 現代の精密機械加工技術があったればこそ、このような高性能アームが出来上がったともいえる訳ですが、MC型カートリッジと組み合わせることを前提にすればこれはまさにトーンアームの理想ともいえるものであり、一つの境地に達した製品であることは間違いないといえるでしょう。 ロングアームが使える新型トーレンス(TD-550BC)にこいつを組み合わせたらいいだろうなあ・・・等と勝手に空想しておりますが、一体いつまで市場に供給されるのか、それが気がかりでなりません。 至高のアナログ再生に貢献するパーツの一つとして、いつかは射止めたいと思うトーンアームです。
◆掲載写真はロングタイプ(IT-407 CR-1)です。 ショートタイプはアーム部分の長さとメインウェイトの大きさが異なります。
◆納期は前述の通りまちまちです。 一週間で入手できた事もあれば三ヶ月かかったこともあります。 この辺の事情がご理解いただける方はまずはご予約をお願い申し上げます。
●形式:ダイナミックバランス型 ●全長:326mm ●実効長:245mm ●オーバーハング:15mm ●針圧印加範囲:0g〜5g(0.5gステップ) ●取り付け穴径:31mm ●アーム高さ調整範囲:25mm〜60mm ●取り付け最大板厚:35mm ●カートリッジ/シェルバランス範囲:6g〜38.5g ●重量:1.1kg ●ヘッドシェル自重:17.2g
希望小売価格:¥390,000(税別)
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